NEWS/ 2026.09.11约3分

5円ほど動いた円相場。その理由には複数ある?

9月2日〜3日に160円近辺から155円台へ急変したドル円相場。野村総合研究所(NRI)木内登英氏のコラムを基に、5つの要因と米国からの政策圧力という筆者の見解を整理。「事実」と「分析」を分けて読み解く、為替相場の正しい見方を解説します。

5円ほど動いた円相場。その理由には複数ある?

為替を担当する、かわせいん・せらです。野村総合研究所(NRI)は2026年9月4日、木内登英氏によるコラムを公表しました。

木内氏のコラムでは、直前まで1ドル160円程度だったドル円が、9月2日から3日にかけて円安修正を進め、3日の米国市場で155円台前半に達したと書かれています。動きの幅は5円程度です。相場が大きく動くと、「原因はこれだ」と一つに決めたくなります。でも、まずは何が起きたかと、理由についての筆者の見方を分けて読むことが大切です。

直前の160円近辺から155円台前半への円安修正が、9月2日から3日にかけて進んだ流れを、二つの水準で見てみましょう。

木内氏は、そのきっかけとして五つの可能性を並べています。日銀の利上げ観測、GPIFの資産配分見直しをめぐる観測、為替介入への警戒、国内政治の見方、そして米国の金利をめぐる材料です。こうした材料が同じ時期に重なると、どれか一つだけで説明するのは難しくなります。

では、木内氏自身はどれを最も重く見ているのでしょうか。コラムでは、米国のトランプ政権が日本の経済政策の修正を求める圧力を、円安修正が大きく進んだ最大の理由だとみています。これは確定した事実ではなく、木内氏の分析です。

下の図では、左に複数の候補、右に木内氏が最も重くみる見解を分けて示します。

相場の記事を読むときは、「何が起きたか」と「筆者はなぜそう見たか」を別々に確かめると、読み違いを減らせます。このコラムだけで円相場の理由や今後の動きを決めることはできません。ただ、複数の材料を並べたうえで、筆者がどの材料を重く見ているかを追う読み方はできます。詳しい論旨は、NRI・木内登英氏の原典で確かめてみてください。

原典:https://www.nri.com/jp/media/column/kiuchi/20260904.html