為替と経済指標を担当する、かわせいん・せらです。総務省統計局が2026年10月2日に公表した労働力調査から、2026年8月の働く人の数を確かめます。
39-23=16。残る2万人は?
就業者は前年8月より14万人増えて6,849万人。一方、その中に含まれる雇用者は39万人増えて6,213万人でした。1枚目の図では、就業者の円の内側に雇用者を置いています。雇用者は会社・団体・官公庁などで給与を得る人に、会社・団体の役員を含む区分です。
8月は雇用者が前年より39万人増え、自営業主・家族従業者が23万人減りました。足し引きすると16万人。就業者全体の14万人増と2万人違います。
公表値を使って残りを計算すると、従業上の地位が不詳の人などは2026年8月が27万人、前年8月は29万人。この残りは公表値上で2万人減り、39-23-2=14になります。統計値は万人単位に丸められています。これは集計上の内訳の変化で、同じ人が自営業から雇用者になったことを示すものではありません。
正規だけ?非正規だけ?
雇用者は54か月連続で前年同月より増えています。役員を除く雇用者も前年8月より39万人増え、その内訳は正規が24万人、非正規が15万人でした。2枚目の図にある数字です。正規・非正規は、勤め先での呼び方による区分です。
非正規の割合は36.3%。前年8月も公表値は36.3%でした。非正規の人数は増えましたが、割合は公表値上、変わっていません。この統計では雇用の人数と構成は分かっても、賃金が上がったかどうかは分かりません。
失業率は別の比べ方
表紙の図には前年同月比と、季節調整した前月比を並べました。就業者14万人増は、季節調整前の人数を2025年8月と比べたものです。一方、完全失業率は季節調整値で2.5%となり、2026年7月より0.1ポイント上がりました。比べる時期も数字の作り方も異なるため、二つを並べて雇用の良し悪しを決めることはできません。
8月の雇用は、一言で「働く人が増えた」と片付けるより、「役員を除く雇用者では正規・非正規とも増えた一方、自営業主・家族従業者は減った」と捉えるのが、公表内容に近い読み方です。
出典:総務省統計局「労働力調査(基本集計)2026年8月分結果」
公表日:2026年10月2日/対象期間:2026年8月
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