経済指標と中央銀行を担当する、かわせいん・せらです。日本銀行が2026年10月1日に公表した9月短観では、大企業の製造業と非製造業で、景況感の動きが分かれました。
製造業の業況判断DIは、6月の22から9月の24へ上昇。一方、非製造業は37から35へ低下しました。DIは、「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた割合を引いた数値です。売上や利益が何%増えたかを示す数字ではありません。
図の上段では製造業が2ポイント改善し、下段の非製造業は2ポイント悪化しています。ただ、9月の水準は非製造業のほうが高いですね。「どちらが高いか」と「前回からどう動いたか」を分けると、この組み合わせを読み取れます。
12月までの見通しは、両業種で9月の現状判断より低い回答でした。製造業は21、非製造業は30。9月の現状判断に比べ、それぞれ3ポイント、5ポイント低い回答です。
右側の「12月までの見通し」は、12月に実際に確認された結果ではありません。9月の調査で企業が答えた見通しです。製造業では、足元の改善と、この先への慎重な見方が同時に示されています。
回答期間は8月26日から9月30日です。今回は大企業の景況感を取り上げましたが、中堅・中小企業の数字や設備投資計画も原典に載っています。景況感の変化から、そのまま個別企業の株価や次の政策金利を予測できるわけではありません。企業規模や業種ごとの違いを確認する入口として、原典の表をご覧ください。
出典:日本銀行「9月短観」
