ホルムズ海峡タンカー攻撃で原油高、リスクオフの様相へ
原油高が加速し始めました。今夜のトリガーはホルムズ海峡の石油タンカーが攻撃を受けた、というニュース。
📰ホルムズ海峡でタンカー2隻に飛翔体、サウジ原油積載
WTI原油価格は87ドル台へ上昇。ブレント原油は92ドル台へ。
原油高はインフレ警戒を強めます。というわけで今夜米金利はさらに上昇。
日米ともに長期金利上昇が懸念されているのに、原油高が重なるとは・・・
株はリスクオフの様相。
米国はイランへの経済制裁のカードを切る公算とみられますが、イランとの終戦に向けた協議はほとんど無効化されたような状況です。マーケットはあまりにこれを無視しすぎ、という気もしますね。
📰米、週内にイラン銀行制裁発表の公算=財務長官
ベセント米財務長官は1日、対イラン経済制裁の一環として、週内に銀行を対象とした制裁を発表する公算が大きいと明らかにした。
また、先週のジャクソンホール会合でのウォーシュFRB議長の講演でのタカ派発言が米金利上昇を加速させた側面もありますが、早速トランプ大統領が「金利は高すぎる」とケチをつけています。
ご自身が指名した議長ですので、尊重はしているようですが、足元の金利上昇には不満なのでしょう。しかし、トランプ大統領が金利高が気に入らないからと言って、市場金利が下がるわけではないですね・・・
日本の長期金利は3%大台へ、30年ぶり水準
日本の長期金利、一時3%大台を達成。30年ぶり水準と大きく報道されました。
日本の金利上昇の背景は昨日のnoteに書きましたが、決して日本の財政への警戒ということだけではありません。むしろ概算要求で報じられた143兆円は補正を組まない前提でみればインフレを鑑みると非常に抑えらえた規模でむしろ引き締め気味という指摘もありますね。
9/1㈫の東京時間の日本株推移をみると、この金利上昇はまだネガティブではないようです。原油高で明日9/2㈬どうなるかはわかりませんが。
というのも、9/1㈫もTOPIXは上昇しなんと9営業日連続高です、足元の金利高をこなして9日連続で上昇しているというのは、悪い金利上昇ではないという市場の判断ですね。日経平均はやや下落しましたが、ほぼ値がさ2銘柄の事象でした。東エレクトロン(8035)が単独で▼146円、ファーストリ(9983)と合わせ2銘柄で約▼242円押し下げた計算です。それがなければ堅調だった、とも言えます。
ただ、今日の上昇業種の上位が電気・ガス/鉱業/石油・石炭であることは、金利要因よりも原油高要因だった、との指摘もあるようですが・・・。
日経平均はこのところ方向感がなく、横ばいですね。
今夜の原油高、金利高、米株安のあおりを受けて日経平均先物 夜間取引では一時65000円大台を割り込む瞬間もありましたが、俯瞰してみればレンジの範囲内です。
9月FOMC利上げはあるか?JOLTS/ISM製造業の数字は弱かった
今夜発表されたJOLTS求人件数、ISM製造業景況指数は弱い数字でした。この数字が発表された直後は、米株がほんの少し反発しましたね。
Bad news is good newsです。
JOLTS(7月):求人727.1万件で予想730万件を下回り、6月の735.9万件から減少。採用・離職・自発的離職・レイオフがすべて小幅減で、各種比率は横ばい。低採用・低解雇の膠着状態が続いています。
ISM製造業(8月):総合54.6で予想55.2を下回り、7月の55.6から低下。新規受注が56.7→53.7と3.0ポイント低下、受注残も55.0→51.8と落ちており、先行きの需要には陰りが。雇用も51.2へ低下。
一方で価格(支払)は71.1と横ばいで、3カ月連続の70超。活動は減速、インフレは高止まりという結果。
この数字だけを見ると9月拙速な利上げの必要はないように見えますが、この結果を受けた後でも9月FOMCの利上げ折込は66%ありますね。
というわけでドルインデックスは反発基調に。
ドル高基調が鮮明となってきたのでゴールドはじめ貴金属が弱い。
上段 ゴールド先物 シルバー先物
下段 プラチナ先物 パラジウム先物
9月は年間で最も米株のパフォーマンスの悪い月
本日から9月入りですが、9月の米株は弱いことが多い。
過去20年を振り返った時、マイナスなのは2月と9月だけです。
amsflow.com/data-reports/historical-returns/SPX
9月は平均−0.50%で12カ月中最下位、勝率(上昇した月の割合)も55%で最低水準です。ただし9月の中央値は+1.07%。平均のマイナスは2008年(−9.08%)、2011年(−7.18%)、2022年(−9.34%)といった大幅安の年が押し下げた結果で、「毎年下がる」わけではありませんが。
さて今年はどうなるでしょうか。
スイスフラン売りが始まった?スイス円ショートに妙味あり
通貨市場を俯瞰してみていると、足元はドル金利上昇でドル高基調を強めていますが、対してスイスフランが弱いですね。
これはトランプ大統領が就任した2025年1/20~の通貨インデックス比較ですが、今年2026年1月まではスイスフランが圧倒的な強さを見せていました。主要国では最も低い金利-といいますかゼロ金利なのに、です。通貨市場ではスイスフランが安全資産とされてきたのです、1月までは。
それが今年1月以降下落基調に入っています。円も下落基調を強めていますが、介入で持ち上げられたり。日銀の利上げ期待の高まりもあって、ここからさらに円安が進むかどうか、というところですね。
年初1月の高値からの下落率を計算してみました。
何と最も下落しているのはスイスフランです。
今年1月までは最強通貨だったスイスフランに何が起きているのか?
考えられる要素としては、圧倒的な低金利。低いというか、ゼロ金利です。
1月までスイスフランが強かったことのほうが不思議、とも言えますね。
1月まではスイスフラン高でしたのでSNBはフラン売りの為替介入の用意も繰り返し表明しています。フラン高を容認しない姿勢を見せています。スイスは輸入依存度が高く、フラン高がそのまま輸入物価の下落となって物価を押し下げてしまうのですね。デフレ的だ、ということです。
というわけで8月21日、SNB(スイス中銀)チュディン理事が「必要ならゼロ以下に下げる」と述べています。実はスイスのインフレ率は主要国の中でも相当に低い。スイスCPIは6月0.5%→7月0.4%と低下。8月分も0.5%程度の予想です。利上げの必要が全くない状態というわけで、マイナス金利導入もあり得る、というわけで、そんな国の通貨をいつまでも持ち続けられないと考える投資家も出てきたということでしょうか。
また、キャリー取引の調達通貨が円からフランへ交代している、という指摘もあります。考えてみれば、政策金利0%のスイスの方が日本の1%より調達コストが低く、ボラティリティも低いことから資金調達通貨として選好されています。要するに、円キャリー取引からスイスフランキャリー取引へと市場の関心がシフトしている、ということです。
これはフラン円。ショートに妙味あり、ですね。
今日9/2㈬の主な予定
11:00のNZ中銀政策会合では2.50%→2.75%への利上げがコンセンサス。
もし据え置きならNZドルの反落が大きくなりますね。
22:45のカナダ中銀会合は 2.25%据え置き予想で、声明のトーンが焦点。















