SOBA OTOME × COIN MUSME · 第3話

おとめ学園 クリプト集中講義

日曜日、イチョウの木の下で手作りのお弁当を広げて、ピクニックの勉強会。ここまで学んだ二つを並べて「何が違う?」を、二人の先生が代わる代わる語ります。

2026.10.20

おとめ学園 クリプト集中講義 表紙
おとめ学園 クリプト集中講義 漫画編 第3話 1ページ目。イーサリアムの勉強会を終え、カフェでひと息つく三人。Adoが「次は公園でお弁当を持ってピクニックしながらやらない?」と身を乗り出す。BITは次の日曜日、公園の大きなイチョウの木の下で待ち合わせようと決め、Etherは「お弁当なら作ってもいいけど、別に張り切ってるわけじゃない」と顔をそむける。おとめ学園 クリプト集中講義 漫画編 第3話 2ページ目。カフェの前で手を振って別れる三人。Etherが「Ado、遅刻しないでよ。お弁当、先に食べちゃうからね」と念を押す。そして日曜日、イチョウの葉が散る公園で、Etherが包みを抱えて一人で待っている。おとめ学園 クリプト集中講義 漫画編 第3話 3ページ目。BITとAdoが果物と入門書の入ったバスケットを持って到着し、Etherは「今来たところ」と答える。敷物の上におにぎり、たこさんウインナー、唐揚げのお弁当が並び、全部Etherの手作りと聞いてAdoが目を輝かせる。BITが入門書を開き、今日のテーマ「BTCとETHは何が違う?」を示す。おとめ学園 クリプト集中講義 漫画編 第3話 4ページ目。まず生まれた時期と使い道を比べる。ビットコインはサトシ・ナカモトが考案し2009年に動き始めた、銀行などを通さずにお金を送り合える仕組みで、発行量に上限があることから「デジタルゴールド」とも呼ばれる。イーサリアムは2013年にヴィタリック・ブテリンが構想し、2015年に動き始めた。送金に加えてプログラムも動かせる。ビットコインでも送金に条件を付けられるが、イーサリアムではもっと複雑な処理を組み合わせてアプリも作れる。おとめ学園 クリプト集中講義 漫画編 第3話 5ページ目。取引を支える方式の違い。ビットコインは計算を競うPoWで、マイナーが取引をまとめたブロックを追加する。イーサリアムは2022年9月のThe Merge以降、ETHを預けて参加する検証役が記録を追加するPoS。マイナーは報酬として新しいBTCと手数料を受け取るが、機器代や電気代もかかる。ブロックの間隔はビットコインが平均約10分、イーサリアムは12秒ごとに作る機会がある。ブロックの間隔と送金完了までの待ち時間は別もの。おとめ学園 クリプト集中講義 漫画編 第3話 6ページ目。ステーキングでも検証の仕事に応じて報酬を受け取るが、預けたETHが減る罰則もあり、ただの貯金とは違う。どちらも取引の記録を支える仕事への報酬だとAdoがまとめる。BTCの発行上限は2,100万枚で、約4年ごとの半減期に新しく発行される報酬が半分になる。持っているBTCが半分になるわけではない。ETHには固定の上限がなく、手数料の一部は「バーン」されて流通する量から取り除かれる。おとめ学園 クリプト集中講義 漫画編 第3話 7ページ目。イーサリアムのガス代は、基本料金がバーンされ、優先手数料は検証役が受け取る。記録の仕方も違い、BTCは受け取ったお金のうちまだ使っていない分を記録するUTXO方式、ETHは口座ごとの残高を書き換えるアカウント方式。たくさんの支払いを扱う工夫として、ビットコインには一回ごとの支払いを本体に記録しないライトニングネットワーク、イーサリアムには別の層で処理をまとめて本体に伝えるL2のロールアップがある。おとめ学園 クリプト集中講義 漫画編 第3話 8ページ目。仕組みやルールを変える時は、一人で決めるのではなく、開発者や利用者が話し合って改良を進める。イーサリアムでも財団だけで自由に変えられるわけではない。BTCは送金のほか長く持つ資産として注目されるが、「デジタルゴールド」という呼び名が値下がりしない保証にはならない。ETHはガス代の支払いやステーキング、DeFi(ブロックチェーン上の金融サービス)での担保などに使われるが、使われれば必ず値上がりするとは言えない。おとめ学園 クリプト集中講義 漫画編 第3話 9ページ目。どちらの価格もさまざまな要因で変動する。BTCではETF(証券取引所で売買される投資信託)への資金の流れや半減期、ETHではアプリの利用状況やステーキング、バーンの量なども注目される。同じ暗号資産でも同じように値動きするわけではないとAdoが受け止め、入門書の「よくある勘違い・11項目」を確かめはじめる。最初は「イーサリアムとETHは同じ?」。おとめ学園 クリプト集中講義 漫画編 第3話 10ページ目。勘違い①、イーサリアムは仕組みの名前で、ETHはそこで使う暗号資産。②「ETHは速くなったBTC?」新旧の違いではない。③「ETHは上限がないから増え続ける?」新しく発行される量よりバーンされる量が多ければ減ることもあり、上限がないだけでは増えるか減るかは決まらない。続いて④「ETHは今もマイニングできる?」。おとめ学園 クリプト集中講義 漫画編 第3話 11ページ目。イーサリアムは2022年にPoSへ移ったため、ETHを掘る話は昔のもの。ステーキングも、預ければ必ず増えるわけではなく、罰則で減ることも、引き出しに時間がかかることもある。⑤ETC(イーサリアムクラシック)は2016年に分かれた別の通貨で、今もPoW。⑥イーサリアム上のUSDTやUSDCなどのERC-20トークンはETHとは別のトークンで、送る時のガス代には基本的にETHを使う。おとめ学園 クリプト集中講義 漫画編 第3話 12ページ目。⑦WBTC(ラップドビットコイン)はBTCを裏付けに発行される別のトークンで、BTCの保管先やトークンの仕組みにもリスクがある。⑧送金では相手が受け取れる通貨とネットワークを確認する。アドレスが同じ見た目でも違うネットワークのことがあり、間違えると取り戻せない場合もある。⑨分散の度合いは何を比べるかで変わり、ビットコインでは採掘の力が偏っていないかも見る。おとめ学園 クリプト集中講義 漫画編 第3話 13ページ目。イーサリアムでもステーキングが少数の事業者に集まりすぎていないかが論点になり、人数だけ数えればいいわけではない。⑩安全を支える仕組みも違い、ビットコインでは攻撃にも大きな計算力と電力が要り、イーサリアムでは不正をすると預けたETHを失う場合がある。⑪機能が多いほど安全とは限らず、プログラムの不具合や攻撃で資産を失う危険もある。Adoが十一個すべてにチェックを入れ、名前や速さだけで決めつけてはいけないと気づく。おとめ学園 クリプト集中講義 漫画編 第3話 14ページ目。入門書の比較表。主な使われ方はBTCが送金・価値の保存、ETHがガス代・ステーキング・担保。方式はPoWとPoS、ブロックの間隔は平均約10分と12秒ごと、発行量は上限2,100万枚と固定上限なし(一部をバーン)、記録の方式はUTXOとアカウント、処理を広げる工夫はライトニングとL2のロールアップ。投資を勧めるものではなく、暗号資産は価格が大きく変動し損失が出ることがあるという注記。BITとEtherが互いの説明を褒め合い、Adoが入門書の次の章に目を留める。次回は第4話「ブロックチェーンってなに?」。